株式投資で新規銘柄をサクッと調査する3つのポイント




証券ふしあなリストのせんどーです。

みなさんは他の個人投資家新規に株式を購入する際に、何をどこまで(どうやって)調査しているのか、気になりませんか?

私はある時期までとにかく調査だったのですが(調べないと落ち着かないタイプ)、これまでの投資経験の中で株価が上がるかどうかという点においてはどのあたりを確認しておけば良いのかが、なんとなあく分かってきました。

300万円から億を達成した弐億貯男さんも財務諸表は見ていないとおっしゃっていますし、私も財務諸表の本を何冊か買って勉強はしましたが、不動産企業の販売用/仕掛販売用不動産くらいしか見ていません。

銘柄ごとの投資手法によっては、見るポイントも変わってくるとは思いますが、今回は私が割とオーソドックスにやっている調査を紹介します。

新規銘柄を調査する3つのポイント

私は以下の順に確認します。

  • 1.四季報の企業概要/財務状況、チャートから株価を判断
  • 2.決算説明資料から傾向と強み弱みを把握
  • 3.決算短信で事実確認
決算説明資料は後回し

企業のことを知るには決算説明資料を見るのが良いですが、上がらない株価の銘柄を惚れ込んでしまわないために、まず一番に株価から確認しています。

伝わりやすいように、先日調査したエンバイオHDを実例に使います。
前提知識は土壌汚染の浄化をやっている企業というくらいです。

※本銘柄の買いを推奨する意図はございません

1.四季報の企業概要/財務状況、チャートから株価を判断

いやあ、便利な世の中になったものです(いきなりどうした

まず、四季報の確認はSBI証券のスマホアプリから行なっています。四季報発売日の朝7時頃には更新されているので、大変重宝しております。

株探に慣れている方はそちらでも良いと思います。

業績の確認

いきなり見方の注意ですが、連18.3予、連19.3予は四季報記者が出している数字で、会社が出している数字は一番下の会18.3予になりますw

今期はそう大差ありませんが、来期は「えっ」ていう数字になっていたりする場合もあるので、参考程度に。一応過去の成長分くらいで書いてくれているようです。

まず、売上高をみて年々増加しているかを確認します。
基本的に株価は長期で見て概ね業績に収束するので、年々増加している企業を選ぶのが初心者様にもおすすめです。

画面外になってしまいますが、時価総額は88億とあります。

売上高は年々増加で、前期の経常利益が少ないですが、何かあったのでしょうか。

意図的に画面キャプチャには株価が出ない時(寄り付き前)の状態にしてありますが、
この情報だけで株価はいくらくらいだと思いますか?

私はこの時点で1600円くらいはいけるでしょうとエイヤで出します。

100億程度の小型企業、売上高は年々増加し、来期+10%の四季報記者の予想一株益80円に今の地合いで他の銘柄のPERを考慮するとPER20をかけて1600円という計算。

定量的に書いてあるようで定性チックで申し訳ありませんが、一旦こんな感じでざっくり感覚を掴んであとで修正していきます。
※PERの考え方はまた別の機会にします。

さて、年々売上高を増やしているスペシャルな企業(一般的には)とはどんな企業なんだい?

ということで次に進みます。

企業概要の確認

最近ではチャートをまず見てしまいますが、企業概要から順に見ていきます。

【特色】土壌汚染対策事業が柱。汚染土地の購入・浄化・再販も。自然エネルギー事業育成

【連結事業】土壌汚染対策79(3)、ブラウンフィールド活用15(6)、自然エネルギー6(24)

まず売上高の構成比率

79% 土壌汚染対策
15% ブラウンフィールド活用
06% 自然エネルギー

(合計100%になります)であり、土壌汚染対策が主力の企業だということがわかります。

土壌汚染対策って実際には何してるんですかね?儲かるの?
この時点ではよく分かってませんw
ブラウンフィールド活用ってのは特色にある通り、土地の購入・浄化・再販を指すのでしょうか?わかりにくいとこの時点で萎えますw

次に、利益率(カッコ内の数字)を見ます。

03% 土壌汚染対策
06% ブラウンフィールド活用
24% 自然エネルギー

土壌汚染対策が主力ではあるものの、利益率が高いのは自然エネルギーブラウンフィールド活用だということがわかります。

【大幅増益】土壌汚染対策は新規子会社の寄与で案件増、資材販売も回復。汚染地の浄化・販売が着実増。太陽光売電も新規稼働増が寄与。新技術導入費や販促費が減少。営業大幅増益。営業外の支払手数料等減少。

ここから業績の確認で疑問になっていたところがある程度補完できます。

  • 土壌汚染対策は新規子会社の寄与で案件増
  • 汚染地の浄化販売が着実増
  • 太陽光売電も新規稼働増が寄与
  • 新技術導入費や販管費も減少

今期は全てのセグメントが好調かつ、費用の削減ができているようです。

また、資材販売も回復とあることから、前期は主力の汚染対策が落ち込み、利益が少なかったのかも知れません。

【売 電】太陽光発電所は来期末に石川で新稼働。自然エネ事業は19年3月期販売7億円弱と前期比ほぼ倍増目指す。中国合弁は日系企業開拓増やし来期に黒字浮上へ。

自然エネルギーの利益率が一番高いことがわかりましたので、そこに資金を投入していくのは自然な流れかと思います。

チャートの確認

みんなだいしゅき、チャートの確認です。

私がお試しで買い始めたのがオレンジのゾーンです。

最初にエイヤで出した1600円も割と良い線いってたと思います。

前半の急騰している所はちょっといきすぎたのでしょうか。

私が調べ始めたのはこれよりも後なので、運もあると思いますが、この一発目の大陰線ではエイヤの価格より上にあるので、明らかに安いと思える場合にしか入りません。

ちなみに私が見た時はとても好きなチャートになっていました。

過熱感が薄れ、下値を切り上げている形です。業績は上向いていますので、このように買いたいと思う人が徐々に出てくる価格帯をチャートが教えてくれます。

この時点でチャートは良好、上髭ぴょこっと出てるちょい下が1650円なので、その付近までは簡単に上がるかも

くらいの判断です。

まだ、大事な資産を大きく預ける判断には至りません。

ここまでで1つ目のポイントが終了です。

文字にすると多くなってしまいましたが、実際には数分くらいです(数分もかからない?

2.決算説明資料から傾向と強み弱みを把握




直近の決算説明資料を確認します。


1Qから飛ばしてます。それであんなに急騰していたんですかね。


ブラウンフィールドが超好調で前年同期比+3000%超えてw


前期の偏りも好きなパターン。3Qまでが少ないので対比して3Qまではかなりよく見える。

これ4Q前までイージーなパターンじゃ・・

と思っていたのですが、

これを見て、なるほど〜、となります。

と言うのは、利益率の高いブラウンフィールドの進捗を見てください。

進捗が良いと言えば、聞こえは良いのですが、元々の目標もそう高くはありません。
つまり何を意味しているかと言うと、

ブラウンフィールド事業は特定のQに計上が集中するということです。

一つ前のセグメント別売上高推移の画像を見ると、確かに2Qと4Qに集中しています。

不動産の売買になると、どうしても1物件が大きく、特定のQに利益が偏ります。

私は日本商業開発でえらい目にあいました。何度でも言います。

しかし今ではそれを逆手に取ることができるようになったので、大変感謝している銘柄でもありますw

それましたが・・

4Q前までイージーという判断から、1Qは確かに良い(会社の想定よりも良い)けど、仮に2Qでブラウンフィールドの利益の動きがほぼなかった時に、他の個人投資家はどう思うのか、果たして株価がどこまで織り込んでいるのかが分からなくなります。

しかも不動産事業の利益もあるということは初めに考えたPER20倍も少し高いかも、でも一株益は初期想定より高いかも。

といった具合にグルグルグルグル・・

まあ、一応最後まで資料は目を通しておきましょう。

なんか中国推しです。最初の企業概要で分からないのでスルーしてましたが、
中国合弁は日系企業開拓増やし来期に黒字浮上へなんてことがしれっと書いてありました。

さてそろそろ最終判断を下すところですが・・
その前に、決算短信にてこれまで使ってきた数値に誤りがないかを確認します。

分割したのに一株益がそのまんまだったら恐ろしいことですw(初めに見ろよ

3.決算短信で事実確認



数字に誤りはなさそうです。

あとこの辺のセグメント毎の状況は読んでおくと把握しやすいです。

おまけ

好き嫌いが分かれそうなので、おまけとしますが、
動画での情報収集もオススメします。

社長の生の声が聞けたり、業務内容が頭に入ってきやすいです。

動画だと時間を取られてしまいますが、Youtubeなら右下の設定から1.5倍速にできるので、私はそれで視聴しています。

このキャプチャに載せた動画を1-5本見ましたが、そのおかげで収穫もありました。

動画を見た上での企業のまとめ

従来、土壌汚染対応と言うと、汚染された土地にがっつり穴を開けて土を入れ替える手法が主流だったが、土壌の汚染というのは土地の限られたところに集中している。

その箇所に同社の技術を使用して薬剤を注入することで汚染を取り除く。

これは従来の方法に比べてコストが安く、ガソリンスタンド跡地などからの引き合いも多い。

元々このビジネスモデルは米国で成功しており、成長する日本へ社長が持ち込んだもの。
タイムマシン経営という(ソフトバンクも多く使っている)。

日本でも試してみたところ、自分たちでも驚くような効果が出た。

中国の成長が進む中で、環境問題が厳しくなっており、これからは中国、アジアでの受注増を狙っている。

これで全てが繋がったような気がします。

まず、そもそもは米国でうまくいっているビジネスモデルのタイムマシン経営。
そこへ綺麗にした土地を活用する(ブラウンフィールド)など、総合的なアプローチも行う。

米国から日本へ持ち込み、そして中国へ。

最終的な投資判断

最後に、3つのポイント+おまけから投資の最終判断を行います。

1Qの進捗率から2Qの決算期待で上げそう(下げても買い戻されそう)。
チャート的に下げても少し、下げより上げの期待値の方が高そう。

と判断し、2Q決算前までをイージーなポイントとして多めに取ることに決めました。
決算はどう動くか分からないので減らしておく感じです。

しかしながら、中国の件や自然エネルギーもありますので、売り切らずに見守っていく形をとります。

正直、通期上方修正もありそうな数字なのでディフェンシブな判断ですが、
無理して取りに行くこともないかなと思います。

合わせて撤退の判断ですが、チャート的には一番初めの底値を下回る(つまり買われる価格で買われなくなった=何か変化が起きている=地合いが悪いか個別に悪い情報が出ているかそもそも割高だった)なのですが、その位置にもなると個人的には割安にも思えてくるので、そこでも無理に損切りせずに様子を見つつ判断すれば良いかなと考えていました。
※この価格が割高圏だと、即損切りします。

長期の撤退の判断は中国での事業がどうなるかですかね。

さてその後の動きですが、

地合いは逆に味方をしてくれたようです。
最近上げているところはシーアールイーとの提携ネタ。

2Q決算でどうなるか分からない所を取ろうとすると難しいのですが、
決算前かつ、期待上げを取るのはやっぱりイージーだったようです。

直近地合いが悪くなってきたようなので、既に結構減らしてしまいましたが、
普段こんな感じで情報収集し、取引しています。

まとめ

ここまでお付き合いありがとうございます。

文字にすると長くなりましたが、実際にはさほど時間がかからないと思います。

改めて私のオーソドックスな調査は以下の3つをポイントとしています。

  • 1.四季報の企業概要/財務状況、チャートから株価を判断
  • 2.決算説明資料から傾向と強み弱みを把握
  • 3.決算短信で事実確認

順番にもこだわりがあって、まずは数値をみることで、あれこれ自分で想像したことが資料を読み進めていく上でパズルのように解かれていく感覚が、普通に決算資料を読むよりも身につきやすいです。

良い企業だけど割高な位置で買ってしまうという事も減らせます。

あとは足りないと思った部分を調査していきます。

手法は人の分だけ、銘柄の分だけあると思いますが、調査の流れについて、お役に立てたら幸いです。