Googleの新規求人事業「Google for Jobs」は脅威ではない?求人業界の私が機能と仕組みを解説




これまで、Googleの新規求人事業「Google for Jobs」はテスト導入の段階でしたが、2019年1月23日(水)に正式にリリースされました。

私は本業の仕事が大手の求人業界かつWEB担当なので、Googleが新規に始めた求人事業「しごと検索(Google for Jobs)」についての情報も結構持っています。

「Google for Jobs」は脅威ではない?

という少し刺激的なタイトルをつけましたが、2019年2月時点ではという条件付きです。

求人事業のタイプにもよりますが、現場では「Googleが求人事業を開始」というニュースが出た時のような混乱は起きていません。

<東証>リクルートなど大幅安 「グーグルが国内求人参入」で競争激化懸念

(10時25分、コード6098など)求人サービス関連銘柄が軒並み安となっている。リクルートは大幅に反落し、前日比153円(5.5%)安の2606円50銭まで下げた。28日付の日本経済新聞朝刊は「米グーグルは2019年に日本で求人関連事業に参入する」と報じた。国内求人サービス市場の競争激化と業績への悪影響を懸念して売りが膨らんでいる。

日本経済新聞

しかしながら、サービスが始まったことで、自社の求人を「Google for Jobs」に載せるために各社対応を急いでいるといった状況です。

あのGoogleが求人業界に参入するわけなので、求人業界の注目度は高いです
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Google for Jobsってどんなサービス?実際に機能を見てみる

実際に見てもらったほうが早いので、画像付きで説明していきます。

例えばGoogle検索で「派遣 東京」と検索します。

まず、最初に出てくるのが「広告」と書いてある「リスティング広告」というものです。

これは元々ある、Googleの稼げるサービスの一つです。

リスティング広告
企業がGoogleにお金をはらい、優先的に検索結果の上位に表示させるサービス。○○回表示や○○円分表示を上限にでき、キーワードで出稿できるため流入効果も高い。

続いて、少し下にスクロールすると、

見慣れないものが出てきました。

これがGoogle for Jobsです(^ω^)

試しにリンクを押してみると

こんな感じで仕事の詳細情報が表示されます。

しかし、現時点では利用者がこの仕事に応募したいと思ってもリンクのボタンから記載元のサイトへ遷移して登録を進める必要があります。

こんな具合に

応募がGoogleで完結しないので、考え方によっては求人事業側はGoogle for Jobsによる流入、登録の増加も見込めます

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Google for Jobsの仕組み

この辺りは企業側の方にしか需要がないかもしれませんが、Google for Jobsの仕組みです。

そもそも、Googleはクローラーというロボット使ってインターネット上のサイトの情報を収集してそれを検索結果として見せています。

Google
Google for Jobsに載せたかったら決まった形式で書いてね

という情報が公開されましたので、サイト側はその形式に従うことでGoogleのクローラーに情報を拾ってもらいます。あとはGoogleの独自アルゴリズムの中で表示/非表示の判断や順位付けがされます。

Google for Josの公式(構造化データの書き方)

Google for Jobsは脅威ではない?

これまで書いてきた通り、Google内では応募が完結せず、掲載元の求人サイトにアクセスを送ることしかできません。

そのため、現時点では求人業界にとって脅威ではありません。

ただし、Googleはプラットフォーマーですので、例えば求人情報の検索結果はGoogle for Jobsばかりを表示させたり、取得した膨大なデータから直接応募に紐付ける仕組みを構築するかもしれません。

プラットフォーマー
サービスの基盤(プラットフォーム)となるシステムを提供している事業者

求人を載せたい一企業からしてみれば、先ほどのエン派遣よりGoogleに載せたほうが安いし効果も高いとわかれば、一気にその流れが加速する可能性もあります。

いま、求人事業側でできることは、

まずはGoogle for Jobsの形式にあった形でWEBサイトを構築する

だけであり、Googleの動向を常にウォッチしながら対応していくほかありません。

Google for Jobsは現時点で脅威ではありませんが、Google側の変更一つで影響を大きく受ける可能性は秘めているのです。

この記事を書いた人(Twitter:SEN